クマに襲われ男性2人負傷（秋田駒ケ岳）高山植物盗採パトロール中

13日午前9時25分ごろ、秋田県仙北市の秋田駒ケ岳の登山道で、高山植物の盗採防止パトロール中だった市内の60代男性と秋田市の70代男性がクマに手や足をかまれるなどした。県警仙北署によると、命に別条はないという。


同署の調べでは、現場は8合目駐車場から約100メートルの地点。2人は子グマを含めた2頭と遭遇し、そのうちの親グマとみられる1頭（体長約1・5メートル）が襲ってきた。2頭はその後現場から立ち去り、2人はドクターヘリと救急車で病院に搬送された。

被害を受けて仙北市は秋田駒ケ岳の登山道を一時通行禁止としたが、同日夕方に解除した。登山者に対し、情報収集や安全対策の徹底を求めている。
県警地域課によると、県内でクマに襲われてけがをしたのは今年4件目で負傷者は5人。前年同期に比べて3件4人多い。

秋田県は8日、「ツキノワグマ出没に関する注意報」（8月末まで）を全域に発令。ここ数日、県内各地でクマの目撃情報が相次いでいる。県自然保護課は「繁殖期を迎えて雄は広範囲に動き回り、雌は子供を守ろうと警戒心を強めている。十分注意してほしい」と呼びかけている。【高野裕士】

7/13(月) 18:55　毎日新聞