山口県内でクマ出没相次ぐ 本年度既に39件 5月下旬以降に急増

気候が暖かくなり、山口県内でツキノワグマの出没が相次いでいる。本年度は4日現在で39件の目撃情報が寄せられ、5月下旬以降が約7割を占めるなど活発化。地域別では岩国市が11件と最も多く、次いで周南市が8件と両市でほぼ半数を占める。保育園の近くに出没したケースもあり、県や市は注意を呼び掛けている。

「近くに出たと思うと怖い。周りを警戒する日々が続いている」と話すのは周南市須々万奥の須々万保育園の深町和子園長。5月29日午後3時40分ごろ、同園そばの道路から体長約1メートルのクマが山に入るのを住民が目撃した。同園ではその日の外遊びは中止し、送迎する保護者に向けクマ出没を伝えるポスターを作成した。

岩国市でも6月1日、錦町広瀬のひろせ保育園近くの農地に出没。4日夕には美川町で草刈りをしていた男性にクマが向かってきた後、山中に走り去った。同市では5月下旬から美和町や錦町を中心に報告件数が急増しており、市は戸締まりや生ごみを戸外に出したままにしないよう呼び掛けている。



6/7(日) 9:00配信 (中国新聞社)


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