ドングリが凶作、岐阜県内クマ出没に注意

岐阜県は14日、秋にツキノワグマが餌とするドングリ3種類の実り具合について、本年度はブナとコナラの2種類が凶作だと発表した。ミズナラは平年並みだが、3種類いずれも凶作や大凶作の地域もあり、県はクマが餌を求めて人里に出没する恐れがあるとして、県内全域で出没に注意を呼び掛けている。

県環境企画課によると、8月24日から9月4日までに県内5圏域計25地点を調査。各地点10本分を目視で確認し、実り具合を判定した。

ブナは中濃北部の平年並みを除いて4圏域すべてで凶作か大凶作。コナラは西濃北部や中濃北部などで平年並みだったが、県内の平均では凶作となった。ミズナラは中濃北部で豊作、西濃北部や東濃東部でも平年並みだった一方、岐阜北部では大凶作、飛騨北部では凶作だった。

県によると今年4月から8月末までに336件のクマ目撃情報が寄せられている。県の担当者は「まずはクマと遭遇しないことを意識してほしい。山際でも警戒を強め、クマの餌となる果物を収穫し、生ごみは田畑に残さず処理して」と呼び掛けている。

岐阜新聞社 9/15(火) 8:35配信
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