ごみ出しの男性 襲われけが 「ことしは凶暴」列島クマ被害

またしてもクマによる被害。
ごみ出しをしようと玄関の扉を開け、外に出たところ、突然、襲われた。

無人カメラの前を歩く親子のクマ。9月、新潟・阿賀町の山の中で撮影された映像。
https://news.yahoo.co.jp/articles/913a8d06e36d79d8316c764fe5751e7aae4302df


その阿賀町で、21日も人が襲われた。
「こちらは、津川警察署です。本日今朝方、小花地地区において、クマによる人身被害が発生しました」と、クマへの注意を呼びかけるパトカー。
襲われたのは、自宅を出ようとした男性だった。被害に遭った男性は、ごみ出しのため、玄関の扉を開けたところ、突然クマに襲われた。襲われた70代の男性は、近くに住む姉夫婦の家に駆け込み、助けを求めたという。
被害者の男性の姉「子グマにやられたと。タオルを当てて来たんですよね」
男性は頭や手にけがをしたものの、命に別条はなかった。
新潟県では21日、隣の五泉市でもクマの被害が出た。70代の男性がクマに襲われて負傷。病院に運ばれた。この秋のクマによる人身被害は、新潟県だけで12人にものぼっている。町中に現れては、人に危害を及ぼしているクマ。

猟友会も、2020年のクマには、ある変化を感じていた。新潟県猟友会北蒲原支部松浦分会・本間伸一分会長「これです、(クマに)破られたドラム缶。爪で扉を持ち上げて、そこから出て行った。ハチミツから何から、全部おいしそうな物を食べて」新潟県の新発田市では、わなで捕らえられたクマが、扉を壊して逃げていった。新潟県猟友会北蒲原支部松浦分会・本間分会長「今までで初めてですね。(ことしのクマは凶暴になっているのは感じますか?)いやあ...凶暴ですね」

2020年のクマに、いったい何が起きているのか。
クマの生態にくわしい新潟大学の箕口秀夫教授は、2020年は餌となる木の実などが少ないため、冬眠前のクマが、人里に下りてきているのだという。

新潟大学農学部・箕口教授「ことしは山で、樹木、木の実が不作だということで、その結果、人里や市街地にクマが出没している」、「生ごみの中にも、動物にとっては大変なごちそうになりますので、少なくとも、年内いっぱいは気をつけたほうがいいと思います」

10/21(水) 19:31配信 NST新潟総合テレビ
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