クマに襲われ2人負傷 現場近くには木の実が…(新潟)

新潟県でクマの被害が相次ぎました。阿賀町の温泉宿で28日夜、50代の女性従業員が露天風呂近くでクマにかまれて、けがをしました。また、29日午後には村上市でも男性がクマに襲われけがをしています。
クマが出没したのは阿賀町広谷の温泉宿です。28日午後8時15分ごろ従業員の50代女性が離れにある露天風呂に宿泊客を案内していたところ、藪の中から飛び出してきたクマに襲われたということです。体長1メートルほどの子グマだとみられています。

【宿の代表取締役】
「(襲われた)直後はやっぱり本人は動揺してびっくりしていた。あっという間の瞬間的なことだったよう」

宿の敷地内にはクマが好む栗の木などがあり、宿は今後、施設内の全ての栗の木を伐採する予定です。

【記者リポート】
「昨夜、女性がクマに襲われた現場近くに来ています。きょうもクマの目撃情報があり、警察は警戒を強めています」

現場付近では29日午前10時過ぎにもクマの目撃情報があり、警察がパトロールをするなどして警戒を強めました。
また、村上市鵜渡路でも29日午後3時前、「クマに襲われ血を流している人がいる」と消防に通報がありました。消防などによりますと襲われたのは84歳の男性で、河川敷でクルミ拾いをしていました。新潟市内の病院に搬送されましたが、意識不明の重体だということです。
新潟県内では、9月に入って長岡市栃尾地域で2人がクマに襲われけがをしています。被害はクマが活発に動く朝と、夕方から夜間の時間帯に多く発生していて、県は注意を呼び掛けています。

9/29(火) 19:11 BSN新潟放送
クマ